TRAILS FOR ALES by GOOD BEER TAPS designed by Jerry UKAI
ポートランドの醸造所での下積みを終え地元ワシントン州WALLA WALLAに戻ったZakk Lowe(ザック・ロー)は、
全米有数のワイン生産地である地元でのビール文化の脆弱ぶりに愕然とする。
そして自身が愛してやまない、クラフトビールの聖地ポートランドにあるようなブリュワリーを地元で立ち上げようと決意する。
ダウンタウンのパブで働きつつ、Bennington Lake湖畔の自宅ガレージでビールを作り始めると、
自分のタップルーム”GOOD BEER TAPS”をオープンするまではさほど時間はかからなかった。
幼い頃から自然豊かな環境で育ったザックが、エールビール同様こよなく愛するのがトレイルランニング。
自宅からタップルームまでは湖畔を半周した後、自作のトレイルコースを満喫しながら通勤するのが日課だ。
オープンと同時にGOOD BEER TAPSは盛況な日々が続く中、休日のザックは引き続き自宅ガレージにおいて
そう多くないトレラン仲間とプライベートで醸造したIPAを楽しんでいた。
強烈な苦味と鼻に抜けるフルーティな香りは微妙にバランスを欠くものの、その不完全さが話題を呼び、
瞬く間に友人だけでなく彼のビールを愛するGOOD BEER TAPSの常連客からも「店でも開栓を!」という声が相次ぐようになる。
その不完全さゆえ、タップルームでの開栓には乗り気でないザック。そこで彼は一計を案ずる。
「このIPAは俺の自作したトレイルを走破した奴だけが呑めるビール。飲みたきゃみんなトレランやろうぜ」。
この一言がきっかけで、Bennington Lake湖畔はトレイルランナーやビール愛好家から「TRAILS FOR ALES」として知られるようになり、
現在ではラン&ビアイベントの聖地とされている。
ランの後に乾杯をする際、一部欧米のランナーが「TRAILS FOR ALES!」や「T.F.A!」と声をかけあっているのを散見するが、
由来はこの物語とされている。
現在ザックは転居し、元の自宅はTRAILS FOR ALES TAPROOMとして営業中。
余談だが、渋谷円山町周辺の坂道はビール愛好家のトレイルランナーからは「東京のTRAILS FOR ALESだ」と言われいてる。
*WALLA WALLAもBenington Lakeも実在しますが、このストーリーは当然フィクションです。
Jerry UKAI ジェリー鵜飼
アートディレクター&イラストレーター。
1971年生まれ。静岡県出身。バリカンズ所属。
アウトドアやアパレル、CDジャケットなど、ファッション〜カルチャー〜ミュージックなど全方位にて活動中。
スタイリスト石川顕氏とブランド「ウルトラヘビー」を展開。
STANDARD AUTHENTIC SHIRT
5.6oz COTTON 100%

ご注意
*染めを含む加工を施しているため、実寸サイズには2〜3cmの誤差が生じる可能性があります。ご了承下さい。