TACOMA FUJI RECORDS

GHOST WALKS ALE Tee designed by Jerry UKAI

7,150円(税650円)

STANDARD SHIRTS
COTTON 100% MADE IN JAPAN

SIZE
M : 身幅 52cm 着丈67cm 袖丈20cm
L : 身幅 56cm 着丈70cm 袖丈21cm
XL : 身幅 60cm 着丈73cm 袖丈22cm

柳町公司 GHOST WALKS ALE
2018年、チベットでの失踪後消息を絶っていた流浪の音楽家、BOOGIE TOWN WILLOWことJ.J. KNEPPER。彼が次に姿を現したのは東京・八王子の中華料理屋「五町街飯店」だった。
店主が気づいた頃には週に何度か顔を出すようになっており、どこで覚えたのかイギリス訛りの日本語で注文をすると、決まって餃子とビールを嗜んでいた。店内においてある薄汚れた週刊誌や漫画を興味深そうに読みふけたり、静かにテレビを眺めているのが常だ。打ち解けると、次第にKNEPPERは自分のことを語り出した。曰く、現在は高尾の饅頭屋で働いていること、ロンドン出身でミュージシャンだったが今は音楽と距離をとっていること、気の向くままに放浪する流浪の人生を謳歌していること、高尾での生活が気に入っていること、また、長い中国での生活を経てビールと餃子があればどこでも暮らせるほどそれらを愛していること。。。
そんな中、五町街飯店の常連だった池田周平に誘われて、彼が代表を務める高尾ビールのタップルームに訪れるまではさほど時間はかからなかった。若い頃はパブでBASSとフィッシュ&チップスが定番コースだったが、40を過ぎたあたりから質素でミニマムな生活を好み清貧を貫いていたKNEPPER。そんな彼からすると、日本でもエールビールが流通している事、さらに言うと、マイクロブリュワリーが存在する事をその時初めて知った。そして当然のように情熱を込めて作られた、マイクロブリューのビールの虜になってしまう。
一方、会う度にKNEPPERの人柄や彼が語る品のないジョークや異国の旅の情景に池田も魅了されていた。そんな2人が作り上げたビールがこの「柳町公司 GHOST WALKS ALE」。
「餃子と一緒に呑むビール」と、餃子との相性のみ特化した、ホップの深みと爽快な喉越しのバランスに特化したペールエールだ。名称の由来はKNEPPERの愛する餃子へのリスペクトを込めて、中国での放浪の時を綴った代表曲「柳町公司」のタイトルと、酔っ払って音も立てずすり足で歩く池田の後ろ姿を揶揄した、デビューEPのタイトル「GHOST WALKS」から拝借したもの。
このビールの完成直前、五町街飯店での試飲会で初めて餃子を頬張りゴクリとビールを飲み干した後、「外でタバコ吸ってくる」とだけ言い残し、またも忽然と姿を消してしまったKNEPPER。ここでもまた、「またふらっと五町街飯店に来るんじゃないかな」「今頃ここでの日々を曲にしているよ」と友人たちは心配する素振りはなかったという。
*高尾ビール池田周平氏以外全部フィクションです。


Jerry UKAI ジェリー鵜飼

アートディレクター&イラストレーター。
1971年生まれ。静岡県出身。バリカンズ所属。
アウトドアやアパレル、CDジャケットなど、ファッション〜カルチャー〜ミュージックなど全方位にて活動中。ULTRA HEAVY, MOUNTAIN POOR BOYSのメンバーでもあり、ここ数年は執筆活動も盛ん。